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コマンドについて
大好評の初心者 MEL 入門。

今回は MEL のコマンドの仕組みについてご紹介します。

Melの核心部とも言える、極めて重要な事柄です。


以前の記事にもある通り Mel には非常に数多くのコマンドがあり、
Mayaで操作している事の大半は GUI を使って
一部の MEL のコマンドを実行している事に過ぎません。

さて、前回の記事の通り、コマンドは英語で例えると動詞です。
しかし、○○を○○しろ、という命令だけでは情報量が足りません。
「どのように」、つまり修飾詞にあたるものがあります。
これは『フラグ』と呼ばれ、各コマンドは幾つかの固有のフラグを持っています。

では一度 Maya 上でポリゴン sphereを1つ生成し、
Script Editor の History Pane を見てみてください。

0513_1.png

この様に表示されている筈です。
文頭の『polySphere』がコマンドで、
『-(マイナス)』が頭についている幾つかの文字列が全てフラグ、
その後に続くものが『引数(ひきすう)』と呼ばれるものです。

コマンドのヘルプを見ると全てのフラグの意味が載っています。

0513_2.png

多くのフラグには引数があり、
フラグによって指定したオプションを具体的にどうしたいのか、という値を入れます。

polySphere -radius 1.5;

つまりこれは『半径が「1.5である」』
ポリゴン Sphere を生成しなさい、という意味になります。
引数には引数型というものがありますが、
これは次回の記事『変数について編』で詳しく解説します。

フラグにはショートネームとロングネームがあります。
前者は短くて簡潔ですが後者の方が意味が判り易いという特徴があります。
どちらを使用してもいいでしょう。

//These are identical
//Short name

polySphere -r 1.5;
//Long name
polySphere -radius 1.5;

多くのフラグにはプロパティというものがあり、
Create (作成)モード,Edit (編集)モード,Query (照会)モードがあります。
ヘルプ右のプロパティの欄にアイコンがあればそのモードが対応している事になります。
Create(C)のアイコンがあるものは何もしなければ Create モードになります。
したがって『作成』モードというよりは
『通常』モードのように思ってもらえればいいと思います。
Edit モードは、値を後から編集する時に使用します。
特に自分で GUI を作るようになった時に絶大な効果を発揮します。
Query モードは、値が何であるのかを調べます。
これはユーザーが単に確認するだけでなく、
プログラムに埋め込む事により様々な事が可能になります。

これらのモードは、対応しているフラグの前に記述します。
また、これらモード用フラグにもショートネームがあります。

例:
polySphere -r 1.5;
polySphere -edit -r 2.5 "pSphere1"; //or, polySphere -e -r 2.5 "pSphere1";
polySphere -query -r "pSphere1"; //or, polySphere -q -r "pSphere1";

このソースコードでは
1行目に半径が 1.5 のポリゴン Sphere を作成し、
2行目にその半径を編集モードで 2.5 に編集し、
3行目にその半径を照会モードで照会(表示)します。
これらのモードを使う場合はコマンドの末尾にノード名を書くようにしてください。

本当はこの書き方はあまりよくありません。
詳しくは次回の『変数について』編でお分かりになると思いますが、
上のソースコードは必ず新しいシーンで実行するようにしてください。


さて。
かなり多くの事を詰め込んでしまいましたが、
何となくお分かり頂けたでしょうか。
当然ですがコマンドはこれから幾度となく使用しますので、
今回で理解できない部分があってもご安心を。
使いながら段々と慣れていきましょう。

参考:
polySphere コマンド
Autodesk Maya オンラインヘルプ : コマンド構文

演習:
polySphere コマンド のヘルプ を参照しながら、
フラグの引数に様々な値を入れて実行し、結果を確認してください。
余裕があれば Query モードや Edit モードでも実行してみてください。
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HN らい

都内某社テクニカルディレクター
都内某専門学校講師
都内某企業講師
元中国某社S3Dスーパーバイザー
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